写真を印刷すると言うことは自然に還らないものを作ることである。
砂に落ちているガラスの瓶のかけらは、自然に還らないものである。
クラスのみんなで海にゴミを拾いに行った時、再利用できるゴミを見つけた。
私たちならゴミをゴミのままにはしないのにと全部持ち帰った。
誰でも写真を撮ることができる時代に、私たちは写真を撮ると言うことを学んでいる。
それは写真には価値があると信じているからだ。
私たちが写真に見出した価値は、ゴミに対しても同じだった。
価値のあるものをみんなに共有する、それが私たちができることだと思った。
私たちは日々写真作品を制作しているが、ある人にとっては価値のないもの、ゴミである。
価値のないものを価値のあるものに昇華する。それは写真を学ぶ私たちだからできること。
これが私たちの考える昇華である。