格差社会が深刻化しているタイ王国。貧困層はますます悪状況に陥り、道で寝ている人、通行人にお金を求める人がいるのは日常茶飯事らしい。教育費を募る為に街で演奏をする団体もいる。
今年の夏にタイを訪れた際、夜道でお絵描きをする兄弟に出逢った。写真を撮らせて貰えないかと声を掛けると、無垢な笑顔で応えてくれた。お金を渡しお礼を言うと、「コープクン・クラップ(ありがとう)」と胸の前で手を合わせてくれた(タイでお礼をする時に使われる仕草)。
親に買って貰った一眼レフを持ち、お願いする為にお金を渡している。そんな自分が恥ずかしいと思った。
過酷な生活を送っているであろう彼らは、どうして笑顔でいられるのだろうか。
お金の不自由無く日常生活を送っていると忘れてしまいそうになる感情だが、自分に出来ることを探していきたい。