見えてきたこと

岩手県八幡平市。

幼い頃は、学校が長期休暇の時に行くところ。

中学・高校生になると、スキーをしに行くところ。

 

ただそれだけの場所だったが、大学生になり写真を意識して過ごすようになると、

そこには魅力的なローカル線があることに気が付いた。

 

その名も、JR花輪線。

 

魅力的な景色を求めて、観光としては少し弱い、オフシーズンに初めて訪れてみた。

するとそこには、都会では見られない長閑な風景。

 

今まで見ることのできなかった活発な街の景色や、歴史までもが見えてきた。







岩手県八幡平市(旧岩手郡松尾村)にはその昔、「北の軍艦島」とも呼ばれた、東洋一の硫黄山、「松尾鉱山」があった。

 

花輪線の途中駅である、大更駅から松尾鉱山鉄道という鉄道も敷かれていた。

最盛期には上野駅からの直通夜行列車が運行されるなど、大きく栄えた街であった。

 

しかし、大気汚染の問題や硫黄鉄物の霊要低下などにより、1972年に閉山され、同時期に鉱山鉄道も廃止となった。

それから半世紀以上たった今、人々の記憶から消えていくなか、当時の面影を残している物もあることにも気がついた。

 

今では人口も減っていく一方だが、過去の栄光として後世に残していきたいと思い、遺構も同時に撮影した。