わたしは遠い宇宙のことにずっと魅了されていた。
幼い頃に読み漁った宇宙の図鑑、父親に毎週連れて行ってもらったプラネタリウム、
誕生日プレゼントで貰った望遠鏡。
謎に満ちた果てしなく広がる宇宙のことを知りたかった。
そしてそんな宇宙に思いを馳せることは私を限りなく自由にもさせた。
そもそも、宇宙に限らず近くに存在するものについてなら、
全てを把握することができるのだろうか?
存在する全てのもの、そしてわたしのことすらも、
わたしが想像し、解釈し、認識しているにすぎない。
言うなれば、わたしたちは大きな宇宙の一部として存在していながら、
誰の中にも宇宙は瞬いている。
わたしは目の前で広がる数多の宇宙を、見つめて、そして愛したい。