瑞花 Bloom of youth
下沢真梨子
小さな花屋で働きはじめた私は、花を買う人々や贈り合う人々を見つめ、
花の美しさを見つけ、花を愛する人間という唯一の生き物について考えた。
種から育ち、咲き、朽ちてゆく、ちいさくみじかい生命の過程。
そのさまを、私たちは、自らの一生に重ねてしまって仕方がない。
人間の生命力に溢れた美しいこの瞬間に、美しい満開の花々を添えて。