祖父が生前暮らしていた千葉県勝浦市の別荘を撮影しました。
祖父が亡くなって既に 10 年が経ちますが、今でも私は時折家を訪れ、
祖父のようにこの家で過ごしながら当時の空間を維持できるよう努めていました。
しかし、老朽化や維持費などの理由から 家は数年以内に手放さなければならなくなりました。
祖父と私の繋がりである別荘が消えてしまう前に、
この家を忘れることがないように、
家や庭の様子を作品として残します。
そして私たちは、部屋の様子や成長した草木に家の歴史と人がその場所で生きた証を見出し、 時の経過を知覚します。