家族と車に乗ってどこかへ出かける時、その特等席に座るのはいつも私。
流れるように過ぎ去っていく景色たちが、鏡の中に閉じ込められて再び私の前に現れる。
車窓にも反射して写り込み、反転した一期一会の景色。
現実でありながら虚像として存在する不思議な世界が私の心に訴えかける。
サイドミラーの中の世界は、現実よりもっと魅力的で面白い。
小さな額縁の中に映し出されたその世界に魅せられて、私は思わず写真を撮った。
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この作品を制作するにあたり、約1年半の間何度も車を出し、運転中の無茶なお願いにも対応してくれ、
作品制作に協力してくださった父と母にこの場を借りて感謝申し上げます。
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