幼い頃に夢中で遊んだシャボン玉。一瞬で膨らみ、パチンと弾けるあわは、東西問わず人間の生と重ねられたメタファーであった。
緩やかに退色していく写真には、その時の光の断片が閉じ込められている。それらにシャボン玉の息を吹きかけ、
今この時の光を重ね合わし、レンズを通して再び見つめる。
そうして、家族の景色が新たに浮上しはじめる。