登山道に他人の存在を強く感じてしまう私は、写真に写り込むことを避けてきた。稜線に伸びるその道は、人間によって付けられた傷のように見える。

しかし、東京のビル群を見ても、何も感じることは無い。

山肌に切り拓かれた登山道は、我々がこの地に辿り着く為の道であり、踏み跡をこれ以上広げない為にある。

環境保護の裏側に潜む、人間特有の価値基準。

 

この美しい風景を守りましょう。