work

 自分自身も社会で働いてお金を稼ぐようになり、"働く"とはどういうことなのかを少しだけ理解するになった。社会が求めていることに対して、自分の持っている能力を活かし、その労力への対価として報酬がもらえるという仕組みを、身をもって実感できるようになったことで成長したと思えた。

それはつまり、私がそれを考えられる年になったからであると同時に、仕事ができる年齢にあたるからであり、それは日本の労働環境の特徴だ。

 

 一方、アジアの諸国を訪れた際に、すごく年配の人が重い荷物を持って歩いていたり、子供が働いていたりなど、私や私の身の回りにある安定した雇用という労働環境と比べると、都市や職種によって格差があるものだと感じた。

 だが、それは、私にとっての非日常なだけで、彼らにとっては日常生活の一部であり、当たり前の光景だ。

家族のために働いてるという同じ目的であっても、働き方や働く場によってこんなにも格差が見えてしまう社会の構造。また、格差だけではなく、それぞれの国によって働くことでもたらされるコミュニティがあり、それがその国の特徴となって、輸入や輸出という貿易関係など、そこから諸国との繋がりが生まれるという持続可能な循環を持つ現実があるのではないか。