ゴミはゴミとしてあるべきであるという考えの下集まったメンバーで撮影を行った。
SDGsにおけるゴミ問題に目を向けた時に、海岸に漂着するゴミへと関心が湧いた。クラスのメンバーが海岸で採取した数々のゴミを見ていくうちに、ゴミを綺麗に見せることによってゴミ問題に意識を向けるべきか・ゴミはゴミとして見せることによってゴミ問題に意識を向けるべきか、二つの考えが出てきた。後者である我々のグループはゴミを日常生活に紛れ込ませることによって日常の中の違和感を演出し、ゴミ問題に向き合ってみようと考えた。
漂着した空き缶、吸い殻、歯ブラシや歯磨き粉、さらには炊飯器までもを日常生活の一部に入れると、ゴミが一層身近に感じられた。ロゴが擦れて見えなくなりそうな缶、黄ばんだ歯磨きセット、錆びて基板が剥き出しになった炊飯器。どれも、本来は人間が生活の一部として使っていたもの。こんな形で手元にあることを少しばかり悔やんだ。
この気持ちはゴミを出さない・適切な処理をするということへの思いが現れたものだ。少しばかり日常に目を向けてゴミについて考える、そんなきっかけになったのではないかと自分自身は思う。