素のままで

誰かが羨ましくなったり、自分にはないものが欲しくなったりする。

 

でも自分らしくありたいとも思う。

 

そんな考えを持つことなく暮らすものたちを撮影した。

 

何も気にせず昔も今もこの先も生きていくものたちに憧れを抱きながら。



 

 

 

2024年夏

 

祖母の家に一週間泊まり込んで撮影をした。

 

ここは自分にとって当たり前で、特別で、帰る場所である。

 

フィルムに焼き付けて、今この瞬間を残したいと思った。

 

この家の歴史、祖母の暮らし、周りの変わりゆく景色。全て今の自分に繋がるものであり、繋げていくもの。

 

その一つとしてこの作品を残せたらと思う。

 

 


 

吉田理彩